今年度、百年の杜推進部ではこのエリアに関して4つの委員会を立ち上げました。

青葉山公園整基本計画検討委員会（東西線、国史跡指定など取り巻く環境の変化に対応した見直し）、西公園再整備検討委員会（施設の移転、老朽化、東西線建設に併せてのリニューアル）、青葉通再生基本構想検討委員会（まちづくりも含めた将来の姿の検討）、広瀬川創生プラン策定推進協議会（保全と魅力の創出を図る行動計画）

そういう意味では、今このエリアは熱くなっていると思います。

このエリアは「杜の都仙台」を象徴するシンボルゾーンであり、整備の方向性として、周辺の緑豊かな自然環境と歴史文化が融合したクオリティの高い緑空間として、広く市内外から親しまれる魅力的なものでなければならないと思います。

各事業ごとに検討を進める前段としてエリア内の有機的に連続する施策として、コンセプトを整理し、相互に連携しながら進めることが大事です。

百万都市以上の大都市で河川の中流部に位置し、青葉山、経ヶ峯、愛宕山、大年寺山と続く丘陵地と広瀬川、これだけの自然の景観をもつ所はないのではと思います。

—貴重だと思われる場所や景観がありましたら教えて下さい。

特に西公園の交番から大橋に向かって歩いて行った時の景観はいいです。東西線で西公園駅と国際センター駅ができますが、天気がよければ西公園駅で降りて広瀬川と青葉山をセットで見ていただきたいです。

検討している切り口、視点は大変素晴らしいと思います。

行政側でなかなか踏み込めない課題に「どうあるべきか」「どうあって欲しいか」提言していただくことに期待もしています。例えば片平キャンパスについてどうするか。

ニューヨークのＣＰのような人工的に水路を造るのではなく、自然のままの川とそれを挟んだ地形を活かした構想は魅力的です。

来訪者の目的別の散策ルートができるといいですね。そのために周辺の情報を発信するステイションや回遊空間としての魅力が必要です。これは青葉山公園、西公園の課題でもあります。

エリア内には博物館や美術館がありますが、今後いろいろな集客施設がバランスよく配置されネットワークができるといいですね。国際センター駅に隣接して何ができるのか、駅の上部利用も課題です。

市街地の緑の回廊として仙台駅、中央通り、東一番町などの賑わいのゾーンとのつながりを演出できればいいなと思います。

あったら良いなと思われる、機能や施設、設備などについて教えて下さい。

低価格で美味しいものが食べられる休憩所がもっとあれば、楽しみも増え、訪れる人も増えるのでは。また、訪れたいと思わせる工夫か必要です。

西公園には地形を活かした子供の遊び場を確保したいです。（親水、崖地）また、明るい公園のイメージアップが必要です。

仙台城址への道路は交通量が多く歩道も不備なため、危険との苦情が寄せられています。川内旗立線が完成すれば将来は公園内の道路として一般車は通行禁止になると思われますが、地形が急峻ですので、高齢者や体の不自由な人のためのアクセス手段の確保が必要です。

※役職等はヒアリングを行なった2005年時点でのものです。

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