回答:小島 博仁さん

  • 活動:仙台市都市計画課の課長を務めている
  • 場所:仙台市役所にて
団体/大学/部署のSCPエリアでの活動や構想内容について教えて下さい。
小島 博

都市計画課として主管する取り組みはありませんが、青葉山公園検討や西公園再整備検討のための庁内連絡会議に課長レベルで名を連ねています。また、東西線国際センター駅の上部活用の庁内の推進検討部会に組織として属しています。

仙台市としてもSCPエリアの中での複合的な構想について連携をとりながら進めており、都市計画課としても地域地区の変更などについては関わっています。

SCPエリアに接する都心部については、今年度まちづくりの誘導指針の作成ためや用途・容積率の見直しのために基礎調査をしています。

今後その活動や構想をどのように展開できると望ましいとお考えですか?
小島 博

西側は学術や歴史の拠点ですが、それだけでなく交流拠点という視点もあると思います。そういった視点で見た場合、全体として何が必要で、どういった連携をとればいいかを検討する必要があると思います。

青葉山公園、西公園、東西線の駅など個別に計画が動いていますが、全体としてどういう視点で捉えて、どういった連携をとるべきかを検討する必要があると思います。また、その中で急いで取り組まなければいけないものもありますので、市民とともに将来を見据えた共通認識を持つべきだろうと思います。

SCPエリアの魅力はどういうところだと思われますか?
小島 博

自然が残っているということがありますよね。よそとは違う大きな要素だと思います。歴史と自然があり、街のにぎわいと青葉山の研究との中間の領域なので、代替の効かない貴重な場所だと思います。市民交流の場としてはもちろんですが、観光交流の場でもあると思います。

都市デザインワークスのせんだいセントラルパークの提案をどう思いますか?
小島 博

景観計画へ向けての取り組みとしていいと思います。青葉通や定禅寺通と同じように広瀬川は市民の合意を得やすい場所だと思いますから。市民にSCPの活動を伝えるときは、短い言葉で分かりやすくすることが大事だと思います。各整備の目的や根拠、どういう位置づけなのかといったことなど。

コンベンション軸やミュージアム軸というのは堅い感じがしますね。

東西線の国際センター駅周辺に何が必要か。大学が近くにありますがそれに捕らわれず、柔軟に考える必要があると思います。

都市内の河川は人工的に親水空間がつくられていますよね。広瀬川やその周辺の自然を保全しながらどのように親水空間をつくっていくか、新しい取り組みだと思いますね。

SCPエリアの中でもっとこうなったら良いと思うところはありますか?
小島 博

東北大学の川内キャンパスも市民が入れる植物園や図書館がありますが、なかなか行きやすい雰囲気ではないので、もっと市民が行きやすい、魅力のある場所になって欲しいですね。

※役職等はヒアリングを行なった2005年時点でのものです。