広域の仙台圏について様々な取り組みを行っています。都心地域では、具体的には、中心市街地活性化をはじめ、東西線の整備、仙台城の一体的な整備（大手門の復元など）、仙台城を核とした青葉山公園一帯の整備や東北大学の青葉山移転後の跡地利用、仙台城や御譜代町などの歴史的資源や博物館や美術館などの文化施設を含んだ回遊性と青葉通や定禅寺通などの回遊空間の検討、七夕まつりの主催をはじめ、青葉まつり、ジャズフェスや光のページェントなどのイベントのサポート、定禅寺通のまちづくり協議会のサポートなど地域や商工業の方々の参加と協力を得て取り組んでいます。

民間での積極的なまちづくりなどの提案が合意形成～オーソライズされる過程のサポート。

青葉山一帯の自然の保全を含めた整備。

東西線及びそれに付随する交通網の整備。

東西線を活かした土地利用の検討。

歴史と文化と自然。自然について言えば、郊外よりも自然が身近なんですよね。

産業界から言えば、学術的な魅力があると思います。大学の統合移転で、集約的な学術拠点が形成され、サテライト機能を含めて産業等との学術交流が促進されますからね。

川下りは良い案だと思います。こんな大都市の真ん中で川下りのような親水の楽しみができるなんて素晴らしいと思います。

川沿いを散策できたら良いですし、片平のような崖の上から眺める景観と河原からの景観、両方形成されると良いですね。

大橋からだけでなく、いくつか河川敷にすぐに下りられるようにしてもらいたいですね。

都心居住のための住環境形成はマンションのみでなく、大きな視点をもって誘導策を講じなければならないと思います。

街区単位で公開空地を考えて誘導していくことが必要だと思います。その結果として、街並みが良くなったり、中庭に憩いの空間ができたりしますから。例えば、共有の中庭を川沿いに形成して、市民共有の眺めを確保することも必要ではないでしょうか。

50年ぐらいの長期的な視点をもって、都市のクオリティを高めるためのガイドやルールが必要なのではないでしょうか。

仙台の景観は私有されているものも多いと思います。個人の庭やマンションからの眺めがよくても、そこに住んでいる人たちのものであって、より多くの市民に開かれていません。これは、今後長期的に改善していった方が良いと思います。例えば、定禅寺通の真正面にアパートがありますよね。アパートに住んでいる人には問題は無いのだが、ここに大きな建物を置くこと自体が違うなと思います。本来は定禅寺通から歩いていって青葉山や広瀬川に親しめるいい場所だと思いますからね。アパートの住民のご理解で、洗濯物等を定禅寺通側に干さないようにされています。

広瀬川は良いとみんなが言いますけど、あまり親しんでいないですよね。広瀬川の清流を守る会の日下さんのように広瀬川で遊ぶ、親しむというようなことが市民に広がればと思います。広瀬川と親しむことによっても、環境が大事だってことが分かってくると思います。環境の視点から入ると学習的な要素が強くなって、親しむことが後回しになって、結局市民への広がりが弱くなるのだと思います。

中洲の密集した潅木などによって、水害の恐れがあります。都市の安全性を考えた場合、流された木で下流の橋が壊れることも起こるかもしれません。緑は必要だけどね。安全性を考えた上で、楽しめるようにしてもらいたい。

東北大学周辺は一般の人にとっては非日常の場所だと思います。ここは400年もの歴史が凝縮された空間でありながら、歴史を感じる場所が少ないと思います。歴史的なものを復元すればいいというものでもありませんが。

大学のキャンパスが市民に開かれたものになって欲しいです。そうすることで、良質な文化や学術、自然の一端に触れられ、心豊かな市民が育っていくと思います。

特に外国の企業が仙台を評価するときには、文化・自然・公共交通・教育機関が注目されます。基本的に家族で移り住んでくるから。どのくらい経済力があるかということの評価を踏まえて。仙台にはそれらのものがあるので活かしていく必要があると思います。

住民と将来の都市像の共有をしていくことが必要だと思います。行政が総合計画を築く際のプロセスに市民が十分参加していくとかではなくてね。

—あったら良いなと思われる、機能や施設、設備などについて教えて下さい。

市民会館西側から対岸に渡れる歩行者専用橋をつくってはと思います。青葉通り、定禅寺通り、青葉山、広瀬川の回遊の素晴らしさは市民共有の財産にして将来とも大切にしていきたいですね。

※役職等はヒアリングを行なった2005年時点でのものです。

インタビュー一覧

Archives（これまでの活動）

せんだいセントラルパークについて