満開の桜の下をコロコロ歩きました!

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4月16日(日) 絶好のお花見日和に、せんだいセントラルパーク・ユニバーサルツアー[2017-2020]と題して「桜を楽しむ街歩き」を開催しました。

主催のCILたすけっとは、障がいをお持ちの方の自立生活をサポートする団体で、当事者スタッフと事務局スタッフが一緒に活動しています。地下鉄東西線が開業した際には、バリアフリー度合いのチェックとして車両とホームの段差解消の確認をしており、街に関心の高い活動団体です。
今回の企画は東京オリンピック・パラリンピックに向けて国際基準に達しているかどうか、車イスユーザーの視点で検証してみようという狙いで、大町西公園駅からせんだいメディアテークまでの道のりが選ばれました。ただ、あまりカタく考えすぎない、楽しみながら交流するガイドツアーとして行いました。

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集合場所は地下鉄東西線・大町西公園駅の改札付近。車イス15台が待ち合わせすることになるのでヒヤヒヤでしたが、片側に寄ってしまえばゆとりが十分にありました。それもそのハズで、東西線はバリアフリー化推進功労者大臣表彰を受賞しているお墨付きの車両と駅舎なのです。エレベーターに一度に乗れるのは2−3台でしたので移動に時間がかかってしまいましたが、そんなちょっとした時は何気ない会話ができるチャンス。

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西公園はもともと桜ヶ岡公園という名前で呼ばれ、昔から桜の名所として市民に親しまれてきた場所です。ぞろぞろと改札から出て地上に向かう人の数を見てある程度の賑わいは想像していましたが、この日はちょうどマーケットが開催されていてかなりの賑わいでした。参加者の皆さんは圧倒されているかと思いきや、意外にもクラシックカーや桜の写真を撮るのに夢中になっていました。

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江戸時代には大名屋敷だった西公園の歴史からガイドがスタートして、源吾茶屋・櫻岡大神宮、そして桜の下へ群衆の中へと突入していきました。たまたま最近に京都から引っ越していらっしゃった方が参加していて、ひと足先に桜を楽しんだ話と、円山公園や上賀茂神社などの桜の名所のご紹介がありました。

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<まるで絵に描いたようなお花見シーン>

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知る人ぞ知る“かくれ”スポットを発見したところで、お腹が空いた〜という声が聞こえてきたのでピクニック!
今年に入ってできた広場は出店やフリーマーケットで賑わっていましたが、ゆとりがあってゆっくり佇むことができました。

西公園_桜パノラマ-定点観測
<12年での変化>

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午後は広瀬通りで隔てられている西公園の北側に向けてコロコロ。北側へは車イスでは上れない歩道橋のみなので、大町〜立町小学校と大きく迂回していきます(歩道橋のたもとから反対側まで迂回すると1.5km)。遠回りになりましたが、大町はみなさんが普段は通ることのない道で、政宗公が築いた城下町の町割り筋と知ると興味がわいてきました。

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車道も歩道も通行量が多くて歩行者の青信号が短いので疲れが見えてきました。予定していたコースをショートカット!

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こけし塔の模様はどこの地域の系統か、すぐに答えられる方が多いのは宮城ならでは。鉄ちゃんはいなかったようでSLに興味を持つ人は少なかったのですが、車輪つながりってことでみんなで記念撮影。桜が写ってないですが、どことなく桜カラーを身に付けている方がチラホラ。

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メディアテークに到着。少し広くなっているので建物前で、みんなでツアーの振り返りをしました。
・宮城に住んでいながら知らないことばかりだった。
・前々から気になっていた歩道橋が改めて大きな課題だと認識した。
・むかし勤めていた場所が“億ション”になることを聞いてビックリ。
・フリーマーケットで帽子を値切って買った。とても楽しむことができた。
・“かくれ”スポットを知り合いに教えたい。

今回のガイドツアーでは、地下鉄東西線とそれに合わせた駅周辺の再整備によるバリアフリー化を確認し、さらにこれからの歩いて楽しいまちづくりについて、みなさんが関心を持つ機会となりました。電動化が進んだとは言えバッテリーには時間の限りがあり、出掛けて目的地まで行って散策をする場合、常に時間・距離を頭に入れておかないと電池切れとなり身動きが取れなくなってしまう車イス利用者の方々にとっても、せんだいセントラルパークは安心して楽しむことができるように、みんなの力でつくり上げていく場としていきましょう。

<街歩きのコース>