大人たちがイモニしました!

広瀬川|大人のためのイモニ講座を開催しました。

開催日が近づくにつれ、日に日に予報が変わっていた10月20日は、あいにくの雨でした。

大橋の下に拠点をつくりました。キャンセル続出かと思われましたが、みんな雨に打たれ駆けつけてきたので一体感のある講座となりました。

今回の講座のテーマは「川を汚さない芋煮会」です。
広瀬川をもっと多くの人が心地よく楽しむため一人一人にできることがあります。イモニ講座に参加して一緒に大人の芋煮会を学びましょう。

我々が拠点をつくった場所には、煮炊きをしたであろう痕跡が残っていました。石で組み立てられたカマドは真っ黒く焦げ、焼かれたアルミホイルが散在した状況でした。それも1つではなく、いくつか...

そこで今回のカマドは、

焚き火台を使い地面より高い位置に火をくべて、
木の枝で三脚をつくり鍋を吊るすスタイルにしました。 

これで河原を汚すことを気にせず、思う存分に火を焚くことができるのです。

 

講座の1つ目は火おこしです。

原始的に摩擦で火をおこす方法にチャレンジです。

誰もが見たことがあるけど体験したことがないこの方法に、その場でチームを組んでもらい取り組みました。お互い初対面ですが、大人なので代わりばんこでセッセと
(今回の道具は、青葉区中央市民センターからお借りしました)

どのチームも調子よくコマが回り煙が出ているものの、一向に火がつきませんでした。
誰もが“きっと今日のような雨の日では湿気が高く、ましてや気温が低いので素人では難しいんだろう”と半ば諦めかけたとき、

ようやく火がつきました!
火を絶やさぬようにする講師らの動きの速さにビックリでした。

講座の2つ目はダッチオーブンでクッキングです。

自分たちでおこした火をカマドにくべて、その火を薪にうつしたらダッチオーブンを火にかけます。

オーブンの中は、焼き石の代わりに丸くしたアルミホイルを敷き詰め、その上にホイルに包んだサツマイモを入れました。
あとは待つだけ♪

講座の3つ目はマイ箸づくりです。

なんと薪から箸をつくるのです!

薪をナタで割って程よい太さにしたら、適度な長さにノコギリで切ります。この辺の工程は男性陣が自ら買って出て役割分担して進めました。
あとは各自、思い思いにナイフで削ります。

「皆さん、辛いことでもあったのですか?」と聞きたくなるような程、下を向いてセッセと削っていました。

とにかく先端を鋭くする人や、左右のバランスを取ろうと何度も何度も削る人や、うまく削れないことをナイフのせいにする人 などなど

そうしている間に芋煮もいい感じ沸いてきました。

芋煮づくりには色々な意見も出ましたが、
(なめこを入れるか入れないか)

どうにか味も落ち着き、ちょうどタイミングよく正午に完成しました。

それぞれ持参したお椀とつくりたてのマイ箸で、みんなでつくった芋煮を味わいました。

今回は講師は、
大人のための川遊び講座でも講師を務めた、カワラバンの菅原さんでした。そして、参加者ですが玄人の田中さんが大活躍してくれました。

(火おこしでつけた火を優しく扱う様子)

参加者の皆さんにアンケートで感想を聞いたところ
・初めて火おこししました。ガスのありがたみを知りました。
・今まであまり環境のことまで考えていなかったことに気づきました。
・おいもがおいしかった。なめこ入りの芋煮がなかなかイケました。
・ちょっとした道具があると芋煮もやりやすいですね。
・なかなか知り合えないような多くの人と話をしながらみんなで一つのことをしたというのはとても良い体験になった。
・食べること作ることを一緒にやる会だったので楽しかったです。

箸が完成してお腹が空いてきた所で鍋の周りに自然とみんな集まる様子が、秋の風物詩・芋煮会ならではでしたし同じ体験を通してより一層一体感のある講座でした。