市民生活の中枢拠点へ
このエリアを「都市」と「杜の都仙台のシンボルである自然」の両方を十二分に楽しむ「緑と共に暮すのライフスタイル」を満喫する、市民の生活と文化の中心の場として位置づけます。また、構想実現のために、市民、行政、企業が一つのテーブルの上で議論する「次世代のまちをつくるデザイン協調」を目指し、住む人訪れる人だれもが楽しめる拠点を形成します。
1.「杜の都」に相応しい景観・景域の保全と創出
特徴的な景観をつくり出す、地形や緑地などの骨格(青葉山などの緑塊や街路樹、段丘崖、広瀬川や沢)を保全・活用することで「杜の都」の顔となる景観・景域を保全と創出を進めます。
2.大橋から青葉城趾、川内へのトランジットモール化
地下鉄東西線と都市計画道路川内旗立線の整備を活かし、「杜の都」の観光交流拠点を歩行者優先エリアとします。一般車両を制限し、騒音、排ガスなどに脅かされることなく、子供からお年寄りまでがゆったりと巡ることができます。
※トランジットモールとは:
一般車両の通行を制限し、歩行者や公共交通機関など(バスや自転車タクシーなど)の通行を優先させた道路のこと
3.ルートからループへ… 回遊性の創出
広瀬川や段丘崖などによる特徴的な景観を持つ歩行ルートを、相互に連続性を持たせ、歩道やサインのデザインを統一して高め、巡る楽しみや上質な散策空間を創出します。
4.仙台の文化・交流のウォーターフロントの整備
歴史的に政(まつりごと)が行われていた広瀬川流域を、「ハート・オブ・仙台」と位置づけ、みんなで共有し集う場所にします。特に、地下鉄東西線の西公園駅と国際センター駅の周辺には文化的な機能の集積によるまちづくりが不可欠です
5.「杜の都暮し」の場をつくるルールの整備
右図は、現在の主な視点場からの眺望やビスタを形成する軸線と地形的な特徴を表しています。大きく3つの地区ごとに特徴のあるルールづくりが求められます。
- 【市街地視点場エリア(青色)】
- 市街地において青葉山や広瀬川を「見る」エリアです。市民に開かれた上質な視点場づくりが求められます。
- 【青葉山公園エリア(オレンジ色)】
- ほぼすべての視点場から青葉山への眺望を得る時に必ず「見られる」エリアです。樹木と調和した、高さを抑えた施設整備が必要です。
- 【下町段丘居住エリア(黄色)】
- 青葉山や広瀬川などを望む時、こちらもの必ず「見られる」エリアとなります。建物の高さや視線に対する建物の方向等に配慮は必要です。